社内やスタッフとの連絡、メールだと遅いしLINEだと公私が混ざる。そこでビジネスチャットを使いたいけれど、「有料プランは月々の費用がかかるし、無料だと制限がある」と、導入をためらっていませんか。
実は、多くの人がすでに持っているGoogleアカウントで、無料で使えるビジネスチャットがあります。それが「Google Chat」です。スプレッドシートやGmailと同じGoogleのサービスなのに、チャットツールとしては意外と知られていない印象があります。
今回は、Google Chatが無料でどこまで使えるのかを、ほかのチャットツールとも比べながら紹介します。すでにGoogleを使っている方なら、追加費用なしで今日から始められます。
ビジネスチャット、無料で使うときの「制限」
SlackやChatworkといった有名なチャットツールには、無料プランがあります。とても便利ですが、無料のまま使い続けると、いくつか制限に当たることがあります。
たとえばSlackの無料プランでは、過去90日分のメッセージ履歴しか閲覧できず、音声・ビデオ通話は1対1に限られ、外部ツールとの連携も3つまでに制限されています。日々の連絡には十分でも、「半年前のやり取りを見返したい」というときに困ることがあります。
もちろん、有料プランにすればこうした制限はなくなります。ただ、人数分の月額費用がかかるので、小さなチームや個人事業では「そこまでは……」と感じる方も多いはずです。これはツールが悪いのではなく、規模との兼ね合いの話です。
そこで選択肢に入れたいのが、Google Chatです。
Googleアカウントがあれば、Google Chatが使える
Google Chatは、Googleが提供しているビジネス向けのチャットツールです。以前は有料でしか使えませんでしたが、2021年6月から、無料のGoogleアカウントがあれば誰でも使えるようになりました。
つまり、Gmailやスプレッドシートを普段使っている方なら、新しく契約をしなくても、そのアカウントのままチャットを始められるということです。ここが意外と知られていないポイントだと感じます。
使い始めるのも簡単で、パソコンならブラウザ(chat.google.com)から、スマホならAndroid・iOSのアプリから利用できます。専用の難しい設定は要りません。
Google Chatで無料でできること
では、具体的に何ができるのか。日々の業務で使う範囲をまとめます。
1対1・グループでのメッセージ
個人へのメッセージはもちろん、複数人のグループでもやり取りができます。メールよりも気軽に、テンポよく連絡を取り合えます。
スペースでテーマごとに整理
「スペース」という機能を使うと、案件やテーマごとに会話の場所を分けられます。プロジェクトAのスペース、経理のスペース、というように整理しておけば、後から話を追いやすくなります。
Googleの他サービスとの連携
ここがGoogle Chatの強みです。Googleドライブやカレンダーといった他のGoogleサービスとスムーズに連携でき、1つのプラットフォームでやり取りと作業ができます。チャットでファイルを共有すれば、そのままドライブに保存される。普段Googleを使っているほど、この一体感が効いてきます。
ビデオ会議をしたいときも、Google Meetと連携してそのまま通話に移れます。チャットと会議が地続きになっているのは、日々の業務では地味に便利です。
逆に、こういう場合は他のツールも検討を
公平に見て、Google Chatがすべての場面で最適というわけではありません。次のような場合は、ほかのツールのほうが合うこともあります。
社外の取引先と頻繁にチャットでやり取りするなら、相手も同じツールを使っている必要があります。取引先がSlackやChatworkで揃っているなら、それに合わせたほうがスムーズです。
また、特定の外部サービスとの細かい連携や、高度な自動化が業務の中心になっている場合は、その連携に強いツールを選ぶ価値があります。
大切なのは、「みんなが使っているから」で選ぶのではなく、自分の使い方に合うかどうかで選ぶことです。そのうえで、「まずは無料で社内の連絡を効率化したい」という段階なら、Google Chatはとても有力な候補になります。
まとめ
ビジネスチャットは、有料プランの費用や無料プランの制限で悩みがちです。でも、すでに持っているGoogleアカウントがあれば、Google Chatを追加費用なしで使い始められます。
メッセージのやり取り、スペースでの整理、Googleの他サービスとの連携——日々の社内連絡をまかなうには十分な機能が、無料で揃っています。まずは試してみて、物足りなくなったら他のツールや有料プランを検討する、という順番でも遅くありません。
「自社の連絡や情報共有をもっと楽にしたいけれど、何から手をつければいいか分からない」と感じたら、お気軽に相談してもらえればと思います。使っているツールや業務の流れに合わせて、無理のない形を一緒に考えられます。